【第19回 文化と地域デザイン講座】 「妖怪の名前は、なぜ、爆発的に増えたのか?」-25年10月からのNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」に寄せて、妖怪博士をお招きする-
- 事務局
- 7月9日
- 読了時間: 3分
更新日:9月23日
ずっと「妖怪」のことが気になっていました。2021年には、島根県松江市に出向き、「ゴーストツーリズム」について調査研究を行い、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の曾孫である小泉凡先生にお会いしました。この成果は、松本茂章編著の書籍『ヘリテージマネジメント 社会を変える文化遺産の活かし方』(学芸出版社、2022年)に掲載できました。そして「ときは今!」。2025年10月から、小泉八雲の妻「セツさん」を主人公にしたNHK朝の連続テレビ小説「ばけばけ」が放映されます。
これを機に、総合研究大学院大学にて、日本で初めて妖怪研究で博士号(学術)を取得された香川雅信先生(兵庫県立歴史博物館学芸課長)をお招きして、妖怪の名前について語っていただきます。
日本の妖怪は、中世まで、ごく限られた種類にとどまっていたそうです。なぜ、江戸時代の17世紀に至って、急激に増加したのか? 香川先生は、妖怪の「名前」に注目し、俳諧の俳人たちが全国各地の「化けもの話」の収集に励んだことを解明されました。<鬼魅の名は>の視点から語られます。
妖怪という地域文化資源に関心のある方! 松尾芭蕉がひらいた俳人の情報ネットワークに関心のある方! 民俗学に関心のある方! 「文化×地域×デザイン」に関心のある方! お越しください!
【日時】
2025年9月7日(日曜)
午後2時~午後4時すぎまで
(終了後、簡単な交流会を予定しています。差し入れ大歓迎!)
【会場】
アカデミックスペース「本のある工場」
(大阪市此花区西九条5-3-10)
(JR大阪環状線・阪神なんば線 西九条駅下車。徒歩7-8分)
(階段で2階の会場に上がります。エレベーターはありません)
【申し込み】
定員20人。先着順にて受け付けます。
申込はこちら
【ゲスト】
◆香川雅信 (かがわ・まさのぶ)先生 (兵庫県立歴史博物館・学芸課長/妖怪博士)
1969年生まれ。香川県出身。専門は日本民俗学。大阪大学大学院文学研究科 博士後期課程 単位取得退学。妖怪研究で著名な小松和彦先生(元・国際日本文化研究センター所長)の教え子。2006年、総合研究大学院大学にて博士号(学術)を取得。最新刊である単著『妖怪を名づける 鬼魅の名は』(吉川弘文館、2024年8月)は、作家・宮部みゆきさんが、読売新聞の書評欄で取り上げるなど、話題の書になった。出版2か月後に重版されたほど、注目を集めた。
妖怪を必要とした人間の文化を研究している。日本には数多くの妖怪が伝承されているが、こうした妖怪の伝承を人間はなぜ生み出したのか? 人間の文化・社会のなかで、妖怪はどのような役割を果たしてきたのか? を分析し、幾多の論考を執筆されている。
著書には、先述の『妖怪を名づける 鬼魅の名は』に加えて、単著『図説 日本妖怪史』(河出書房新社、2022年)、単著『江戸の妖怪革命』(KADOKAWA、2013年)など。
◆兵庫県立歴史博物館とは……
姫路市にある。世界遺産・国宝の姫路城そばの公園内に1983年、開館した。大規模改修工事を経て2023年にリニューアルオープン。常設展示の「美術と暮らし/ライブラリー」「コレクションギャラリー」「みんなの家」「姫路城大解剖」は無料ゾーンとなっている。
詳細は下記資料をダウンロードしてご覧ください。
皆様のご参加をお待ちしております。お気軽にご参加くださいませ!




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